遺言を書くときに配慮しておくこと
相続分とは異なる指定ができるとはいえ、遺留分を侵害しないよう配慮する必要があります。
また、遺留分を侵害していなくても、相続分を減らされた人の心情にも配慮する必要があります。
「付言事項」として、どのような思いを込めて遺言を書いたのかを記しておくことができます。
法定相続分と異なる異なる配分にしたのかには理由があるはずです。
遺言者の最後の言葉として、その理由を伝えるのは遺される者への配慮でもあります。
付言事項には法的には効力はありませんが、家族に対する気持ちを残すことによって、より円滑に相続手続きを進められることにもつながります。
また、遺言者の想いを伝えることで、無用な争いを防止する効果も期待できます。
付言事項の例
・相続分を指定した理由
・葬式や法要の方法
・献体、散骨の希望など
遺言書を書くのであれば、自分が亡くなった後のことまで考えて、家族が困らないように配慮しておくことが大切です。
献体とは
献体とは、医学や歯学の教育や研究に役立たせるため、ご自身の遺体を提供することです。近頃では、献体をご希望される方も少なくありません。献体したいという希望がある場合は、生前に献体したい大学や、献体に関連した団体に名前を登録しておく必要があります。
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