法定相続情報一覧図のメリット

法定相続情報一覧図を取得する最大のメリットは、相続の際に必要な手続きを簡略化できる点です。認証された一覧図の写しがはっこうされることで、そのあとは公的な証明書として、前述した様々な機関で使用できます。戸籍謄本を何通も用意する必要がなくなり、手続きが効率化されるため時間の削減にもつながります。

ただしこれは、書類の提出先が多いなど手続きが煩雑な人が得られるメリットです。たとえば、名義変更が必要ない財産(金、家電、家具などの動産)のみを相続する方や、名義変更・解約手続きをする銀行が一つしかない方などは、あえて取得するメリットはあまりありません。また、相続放棄の手続きを済ませた人や遺産分割協議により遺産を相続しないことが決まった人なども、それ以降の相続手続きが不要なので、取得する必要がありません。

なお、デメリットとしては、一覧図の作成に手間がかかることが挙げられます。一度作成した後は手続きを簡略化できますが、最初に申請書類の準備や作成、申し出が必要です。

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